• 石川毅志

【本当に使えるの?】契約書のひな形【メリット・デメリット】

更新日:2020年6月29日

commonの石川です。

お金の貸し借りをすることになって、合意した内容の契約書を作るとき、

皆さんはどうしますか?


法律事務所に相談して作成することもできますが、少額の契約の場合、

費用の方が高くついてしまうこともあるぐらいです。

それ以外の方法で、多くの人が検討する契約書の作り方として、

金銭消費貸借契約のひな形を活用することだと思います。


契約書のひな形って

ひな形とは、ある契約や文書の例文のようなものです。

広く使われている例文を利用することで、法律の素人でも、

一般的な契約書が作れるというものです。


ひな形は特定の書店で購入する事ができます。物にもよりますが、数百円程度です。

また、以下のようにインターネットでもひな形がたくさん落ちています。

・bizocean

あらゆる種類のひな形を有料でダウンロードできます。

https://www.bizocean.jp/


・KnowHows

種類は少ないですが、無料でいくつかの契約書がダウンロードできます。

https://knowhows.jp/


ひな形のメリット・デメリット

ひな形活用のメリットは、以下の通りです。

・ 安い

・ 早い

・ 知識がなくても作れる(簡単なものであれば)


一方、デメリットは以下の通りです。

・ 個々の具体的な取引特有の事情に対応できない

・ 契約当事者のどちらの立場から起案しているか不明

・ 正しい加筆・修正の方法がわからない


ひな形は、手軽で便利ですが、重要な契約において、法律の知識がないまま

利用するのは不安です。

雛形をうまく使うには

端的にいうと、簡単で少額の取引に限定して、雛形を作成するのが良いと思います。


もし、法律の詳しい知識がない中で、簡単でない金銭消費貸借契約に、

ひな形を使いたい時は、取引内容にどのような特殊性があるか確認してください。

(分割払い、損害遅延金、担保等)



金銭消費貸借契約は、「典型契約」と呼ばれ、明治時代に制定された民法や商法で、

想定されるトラブルや争点について、紛争処理基準を設けてある契約です。

つまり、そこまで一から十まで、細かく契約書に落とし込まなくて、

「常識的にはこうだよね」というコンセンサスが取れている契約となります。


なので、金銭消費貸借では、大方のところは「法律的に常識的に」解釈されますが、

特殊な状況については、条文を追記する必要があります。

例えば、
借り手が契約書を用意して、公正証書の費用、郵送費など全てを負担する
という条件があれば、契約書に条文として追加する必要があります。

第XX条 費用負担
債務署は、次の(1)から(3)の費用を負担します。
(1)この証書の作成に要する費用
(2)書面の取り交わしの際の郵送費用
(3)(1)、(2)に掲げるもののほか、この契約締結に関する一切の費用

契約当事者同士が、法律の専門家でない中、複雑な契約を締結すると、

条文の解釈の違いが起きてしまい、後々、紛争の火種になることもあり得るので

注意した方が良いでしょう。

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